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グリフィス天文台 [LA・LV]

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気がつけば、もうこのソネブロを初めて一年になっていたんですね?実はすっかり忘れていました。(笑)
1年前、10月8日にニューヨークの記事から始めていたんですね~。ああ~懐かしい~(遠い目)

今回は、とっておきの話をしましょう(文章が長くなっています、どうぞお暇な時にお読みくださいね)

日本を発つ前、2~3ヶ月というものは、ロサンゼルス~ロサンゼルス~ロサンゼルス~と夢に出そうなくらい、仕事アガリには
毎晩検索に明け暮れていました。たしかにのんべんだらりんこと連れて行かれるままに過ごすのもひとつなのですが、
ホテルにだけじっとしていても何も始まらないと思うのです。危険ではありましたが、どうにか安全にやり過ごせないか?
安全に済ます方法はないのか?色々と模索しもんもんと悩んでいました。

そんな中で、この写真はみやの心を釘付けにしてしまいました。
『ココに行きたい』正直にそう思いました。
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しかし、手に持ってる6冊のガイドブックのどれにもこの天文台の話は載っていません。
検索に検索を重ね、どうやらココは閉館しているらしいという事がわかりました。
2002年1月に改装のために閉館になり、さらには2005年には火災に見舞われ、2006年11月3日にリニューアル・オープン。
この2008年版のどのガイドブックも取材中には、全くココには入れなかったから 載っていなかったのダという事が判明しました。
現地ガイドによる現地ツアーなるものも見つけましたが、高額な上に さらには館内の自由時間が1時間!
プラネタリウムも見られない。これじゃあなんのために行ったのかわからないじゃないか?というツアーです。
んじゃあ~実際に行った人間のブログやHPを見てみよう。
すると入館料+シャトル・バスで合わせて8ドル。自家用車でなくては入山できず、しかもあまりの人気に完全予約制・・・・
シャトルバスのバス亭はあまりにもホテルからかけ離れた場所で、そこに行くのもえんやこら。
タクシーの流しは存在せず、しかも英語がわからないやからも多く ぼったくりも多発。
さんざん悩み、最終的には、シャトルバス下山、そこからもよりの電車の駅→ユニオン駅まで戻り、徒歩でホテルという図式しか
考えられない状況でした。ええい、ままよ!
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行き~は良い良い、帰りはコワイ(^^;)という状況を全くいっちには説明せず、内心ハラハラしながらの天文台行きでした。
ホテルからタクシーを一台呼んでもらい、グリフィスへ直行。
運転手に聞いてみると、タクシーでも天文台まで上がって良いのだよ~という説明。
以前は自家用車の駐車場も限られていて、予約制だったけど、今ではだいじょうぶだという話。
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前庭にはたくさんの家族連れやアベックが戯れていて、だ~れも中には入る様子もない・・・・
開くのを待ってるのかな???
よくよく見ていると何人かがこの黒い扉のむこうに入って行く・・・・付いて行きました(笑)
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大きなホールからぶら下がってる大きな振り子の時計のようなもの。
なんでもこれは永遠に動く時計で、日ごとに動き1年で1周すると・・・たしかそう書いてあったよ~な(^^;)
「チケットはどこで買うの?」と聞いても、7時になったら販売されるからという説明・・・・ヘンだなぁ~
「入館料はいらないの?」だれの言葉もどうにも釈然としないまま、7時にオープンするチケット売場にぼんやり並んでみる。
6番目くらいに並んでいたら、いきなり自分の番になって言われることが7:45分のにするのか?8:45分のにするのか?
後の方にするともう閉館時間になるから他のものは見られないからそこんとこ了承しといてね?みたいな事をすっごい早口で言う。
『お願いだ~ゆっくりしゃべってくれ~(T0T)』(心の叫び)「7:45で」(面食らってて何も言えない)(^^;)
さあて~とこうなったら7:45まで館内を見るわよー!(←これはプラネタリウムの入場券でした)(ということはもともとの入場券は??)
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ココはジェームス・ディーンの映画『理由なき反抗』の撮影現場、彼のグッズがいっぱい売ってます。
その背中には、遠く『ハリウッド・サイン』が見えます。
さらにはココではシュワルツネッガーの『ターミネーター』一作目ですっぽんポンで降り立った場所の撮影。
最近の作品では『トランスフォーマー』のバトル・シーン、改築中の現場で撮影されたとサイトで読みました。
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ここからは、撮影ができませんでした。↑真ん中にぼ~っと見えるのがハリウッド・サイン(望遠持っていませんの)(泣)
『プラネタリウム』です。

あまりの感動に筆舌に尽くしがたいものがありました。
S・オースチン博士だった?のかはちょっと自信がないのですが、
金髪のそれは素敵な方がピンマイクでろうろうと宇宙を語る生のパフォーマンスにはしびれました。

天動説の説明にはじまり、それがやがては地動説へ。
アンドロメダ星雲の発見、さらには近代になってビッグバンの発見と膨張し続ける宇宙。
それに付随するかのように見え隠れするダーク・マターとその論理
現在もまだ解決のつかぬビッグバン説。
それを子供にもわかる英語で、深く低い声で語って行きます。
手には光る天体=地球を持ち、それが点灯し消えていき、彼の言葉に反応して次々と空が変わって行きます。
みやは、国内でいくつかのプラネタリウムを見てきましたが、この1時間の天体ショーに正直負けた!と思ってしまいました。
(実は、別れた連れがこの専門でして、国内プラネタリウムは門前の小僧で多少なりとも勉強させられていたのでした)(^^;)
もう涙が止まりません。なぜかしら、こうやって生きてることが不思議になってしまったのです。
声を出さないようにするのに必死でした。
隣をみると爆睡しているいっちの寝顔・・・・・
はい、はい、いっきに現実に引き戻されましたよ(--;)
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プラネタリウムを出ると夜景が始まっていました。
日中は暑かったロサンゼルスも、夜にはすっごく寒い。
この団体視察に来ていた、半数以上の人たちはみやに「夜景が見たいんだけど~どこがおすすめよ~?連れてってよ~」と言われ
はっきり言って、カチンと来たみやはもうひとつの夜景のスポット日本料理店『山城』をすすめていたのでした。
いっちとみやだけは、ココグリフィスに抜け駆け。
いや、正直帰り道に自信がないのと、そうやって何もしないで人に案内させるというセレブなお姉さま方とはちょっと離れたいという
イジワルでもあったのです。この時点でも実はまだ、不確定要素=晩飯があります。
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ガクガク震える手で、やっとこ取りました。30分くらいこうしていたでしょうか?(ほとんどが手ぶれでダメでした)(--;)
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もうひとつの狙い、今晩の晩飯は『CAFE AT THE END OF THE UNIVERSE』でした。
このグリフィスの地階にあり、あのアカデミー賞の発表日に出される料理のウルフガング・ペックの店でもあったのです。
彼のサンドイッチが食べたかったのです。

が、が、が、・・・・・

な、なんと・・・・・閉店の準備をしていらっしゃいました。
しかたな腹ペコでしたが、となりのステラの店でグッズのお買い物です。

買い物を済ませようとレジに行ったいっち。レジの女性から大声で何かを言われています。
慌てて行ってみると
「ダメじゃないの!お札はね?こうやってくちゃくちゃにしないとくっついて余計に払っちゃうのよ!」と
多く払ったお札をいっちに返しています。
「あなたたちどこから来たの?」という言葉から始まって
「あたしが日本に行ったときは、あなたたちみたいにお金のことなんか理解してなかったわ~
店員に見せて取ってくださいー!ってね?」そういいながら両手を広げて差し出してみせる。
とっても感じの良い店員さんで、そこからオススメの値下がり商品まで教えてくれました。親切だぁ~♪

ココからが、真骨頂♪

一階に戻り、電話を探せども電話はなし。
仕方なく係員とおぼしき男性に、こうやってタクシーを呼びたい旨を話すと
最初はバス亭を教えてくれて、「タクシーは来ないかもしれないよ?」と電話の位置だけは教えてくれました。
ううう~来た~。電話だ~。
実は公衆電話はいまだかけたことがなくて、初体験だったのです。
とにかくやってみようとタクシー会社の番号のメモを取り出そうとモタモタしていると
さっきの係員の男性、「ちょっと持ち場離れるから見ててくれ!」と他の警備員に大声を出すと
あたしといっちをグングンひっぱって地階に連れて行く。
しかも、事務所?らしきところまでひっぱっていくと部下にタクシーを呼べと言う。
言われた部下は、早速電話をかけてくれてしかもあたしの名前を聞いてくる=予約の名前が必要みたい?
あわててチップを用意するけれでも、その部下受け取らず。
さっきの係員の男性は、今度はあたしらをまた1階まで送り届けてくれた上に
天文台の敷地の外のロータリーで待つようにと繰り返し説明し、
帰りしな握手をもとめてきて、実は昔日本人のルームメイトがいてね?と日本語で
「おやすみなさい」と挨拶。

す、すごすぎな~い?

さらには、真骨頂2♪

迎えに来たタクシーの運転手。い~男♪
ちょっとスパニッシュ訛りがあるけど、わかりやすい英語でとっても気さく。
「隣の女性は英語だめなの?」って聞いてくるから
そうだといっちを完全封鎖!いっちは「なんて言ってるの?訳して!」と言って来るが「あとで!」と放置。
日本人だと言っても信じてくれず、とにかく家を教えろと猛攻撃。
お?この年にして口説かれてる~???
なんと聞けば、26歳だと!!!「いつ逢える?」だってー!!!!!きゃー!!!!!!
明日がベガスだよ~ん(T△T)だ~~~~~(号泣)も~逢えねぇよぉ~(爆泣)
あああ、いっちオマエさえいなければ!
と、マジで思った悪魔な夜。

ホテルに戻り、売店で見つけた「一平ちゃん」焼きそばにありつく。
お湯はなく、コーヒーメーカーに湯をわかし、沸いたわずかなお湯を
「どんべえ」のいっちは4分の3も取りやがった。きっとさっきの復讐だ。
あたしの「一平ちゃん」は腰湯となり、哀れベビースター・ラーメン状態に(T△T)
なんとサバイバルなロスの2日目の晩御飯。昨日は怪しい日本っぽいコンビニのおにぎり&バドだったんだよ~ん。(泣)
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いろんな意味でわすれられない夜。
タクシーのアントニオ、「君たちいくつなの?」「おおよそ50歳」「アンビリーバボー!」
別れ際に、一言
「Fifty is GREAT!!!」
握手したわ~♪
ハグしとけば良かった~(T△T)

長い文章にお付き合いくださいまして、ありがとうm(__)m
ちなみにウソ偽りないノン・フィクションであります。

*ちなみに『山城』を訪れた5人の面々のお話。「あんな夜景なんて、たいしたことないわね!料理もまずかったし。」という
ご感想で(^^;)損をしたというような感想でございました。コレって勧めたアタシのせいなのかい?(笑)



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